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2021.12.11
#スタッフブログ

ド素人のマーケティング.vol4 マーケティングに必要なたった一つの考え方

みなさん、こんにちは。ヤマモトです。

さあ、これから本格的にマーケティングを勉強していきたいと思います。
マーケティングって市場調査?広告?分析?
なんだか、こんなイメージがありますよね。

マーケティングとは

売れる仕組みを作ること

と定義したおかげで、これらはマーケティング活動の一部でしかないことに気づきました。
ですので、初学者がいきなり広告論とか市場調査手法とか、そんな各論から入っても
全体像が見えてないマーケターになってしまうと思いました。

そこで、マーケティングの原理原則が学べて入門者が最初に読むのに最適な本
そんなステキな一冊はないものかと、Amazonというネットの密林を掻き分けて探したのでした。

よく『3日でわかる〇〇』とか『1時間でわかる〇〇』というタイトルがありますよね。
そんなのウソだと思いませんか。そんな速度で読めないって。
そして、そういう本を理解できた試しがありません。
速習がウリみたいですが、どこまで加速していくんだよって話です。

そのうち『1週間前に理解した〇〇』とか『去年から知ってた〇〇』みたいなタイトルが出まわったりして。
あと『君の前前前世から僕は君を探し始めたよ』とか。
って、これは違うか。

 

閑話休題。

 

色々と本を物色していく中で、これは!というものがありました。
ピーター・ドラッカー?ノンノン。
フィリップ・コトラー?ノンノン。
だって、彼らの名を冠する本って難しいじゃないですか。
ちんぷんかんぷんなのでスルーしました。
それに翻訳ものって読みにくいですし。

私が選んだ本は、こちら。

じゃーん。
現代日本における最強マーケターと名高い森岡毅さんの

USJを劇的に変えた、たった1つの考え方

これはいい本ですよ。私は100万回くらい読みました。
本書のキモであるマーケティングに必要なたった1つの考え方というのは

消費者視点を持つこと

これです。マーケティングはここに集約されます。

言われみれば当たり前のことですよね。
でも普段から意識してませんよね。
この考え方を、言われて思い出す人と常に意識している人とでは結果に雲泥の差が出ます。

では、消費者視点とは何でしょうか。
それは、自分が消費者になったつもりで自社サービス・製品を見直す事です。

勘違いしてはいけないのが、消費者視点というのは、
むやみやたらに顧客の利便性を上げるということではありません。

例えばUSJを24時間営業にしたら、お客さんはいつでも遊べて便利だろうなと考えたとします。
しかし、24時間営業にしたからといって真夜中に遊園地に行く人は少数派ですよね。
深夜営業をしていないから、他の遊園地に行こうとか
24時間営業のファミレスに行こう、という人もあまりいないはずです。

ほとんどのお客さんにとって、USJの価値というのは営業時間ではなくて
USJにしかない世界観やアトラクションです。
そこに魅力・価値を感じているからUSJに行くんです。
営業時間は比較材料にならないので、消費者視点とズレています。

これがもし、USJにあるのがありきたりなアトラクションばかりだったら
もっと空いてる他の遊園地にするか、となります。
これが消費者視点です。

自分が消費者になった場合の振り返りポイントとして

自分ならこのサービス・製品を選ぶだろうか。
なぜ選んだのか、あるいは選ばないのか。
他と何と比較したのか、あるいはなぜ比較していないのか。
このサービス・製品がなければ何を選んでいたか。
その選択先で満足できるのか。できないのか。

などが考えられます。
このように、普段気にもとめない心が移ろいゆく様を自問していくと
そのサービス・製品の本質的な価値が浮き出てきますね。

マーケティング素人の私でもこのような思考ができる本書は、まさに全ビジネスパーソン必読の書です。
マーケターしか読まないのはもったいない。
消費者視点を常に意識することで、自社のビジネスが一段上に引き上げられること請け合いです。
皆さんもぜひ読んでみてくださいね。

この記事を書いた人
ヤマモト
ヤマモト

長年インフラエンジニアとして活動していたものの、iCONNECTへの転職をきっかけにtableau開発にアサイン。いっそのこと、21世紀で最もセクシーな職業と言われているデータサイエンティストを目指してみるか~的なノリでデータ分析を勉強中。これでセクシーな男になれるかな。一応、インフラエンジニアも現役のつもりです。