後戻りできない?Marketo×Salesforceの初期同期マッピングについて
昨今、マーティングプロセスとセールスプロセスを統合する企業が増えています。
最近は弊社でもMarketoとSalesforce連携のご相談を受けることが少なくありません。
MarketoとSalesforceの同期自体は簡単なのですが、本ブログでは弊社も初期設定時に苦慮した「マッピング」についてご紹介したいと思います。
初期同期でSalesforceのフィールドとMarketoのフィールドの関連付けは自動的に行われますが、関連付けするための類似のフィールドが存在しない場合は、以下のように「マップされていないフィールド」として振り分けられます。
これらのマップされていないフィールドは同期前であれば修正することが可能ですが、
一度同期したフィールドは元に戻すことはできず、サポートに依頼が必要ですので、なるべく同期前にマッピングの項目を定義しておきましょう。
同期前のマッピングでできることは以下の3つです。
1.マッピングの付け替え
2.マッピングの解除
3.スキーマのリセット
以下、マッピング時に気を付けるポイントをふまえて詳細について見ていきましょう。
1.マッピングの付け替え
マッピングされていないカスタムフィールドは別のカスタムフィールドに付け替えることが可能です。
ここでは標準フィールドのマッピングは変更できません。カスタムフィールドのマッピングのみ編集可能です。
マッピング編集画面より付け替えたいフィールドをドラッグ&ドロップで移動します。
マッピングを付け替えようとするとエラーが発生!
point!
リレーションのないカスタムフィールドの場合は、同期前マッピングの編集が可能ですが、他のフィールドとの連携がなされているものに関しては、フィールドの編集ができません。
上記のようなエラーが表示される場合には他のデータと連携されていないか確認してみてください。
同一ラベル名のフィールドのマッピング先が結合されない場合
point!
標準フィールドの場合は同じラベル名とAPI名であった場合に同一フィールドとしてシステム側で認識されますが、カスタムフィールドの場合、親子関係のあるリレーションは同じAPI名とフィールド名であっても同一フィールドとは認識されません。
例:Account(親)
└Lead(子)
この場合初期設定で訂正する方法はないため、サポートへの依頼が必要です。
2.マッピングの解除
Marketoではリードとオブジェクトに同じ名前のフィールドがある場合、自動的にマッピングを行いますが、別々のデータとして扱う場合にはマッピングを解除することが可能です。
1.マッピング編集画面にてマッピングされたフィールドにカーソルを当てます。
2.「マッピングを解除」をクリックしてフィールドを区切ります。
マッピングを解除しようとするとエラーが発生!
point!
マッピングの解除でも「マッピングの付け替え」と同様、他のフィールドとの連携がなされているものに関してはフィールドの編集ができません。他のデータと連携されていないか確認してみてください。
3.スキーマのリセット
初期同期マッピングの操作中にSalesforceのスキーマに変更を加えた場合には、変更内容を取り込むことが可能です。
スキーマのリセットをクリックするとすべてのマッピングの変更がリセットされます。
Salesforceの項目を削除し、スキーマをリセットしたけれどMarketo側では表示されたままに・・・
point!
Salesforce側で項目を削除しスキーマをリセットしてもMarketoの表示からは削除されず、スキーマのリセットではフィールドの追加表示のみが実行されます。
これに限らず、マルケトでは一度作成されたカスタムフィールドは削除ができません。
そのため不要なフィールドを表示したくない場合は「非表示」に設定する必要があります。
以上、いかがでしたでしょうか。
仰々しいタイトルになってしまいましたが、マッピングに誤りがあった場合はサポートに依頼することでリマップは可能です。
ただし、不要なフィールドが作成されてしまったり、運用開始後にメンテナンスに時間を割けないといったことがしばしありますので、できるだけ同期前にマッピングを見直しておきましょう。
弊社ではさまざまなツール導入支援を行っておりますので、ツール導入についてお困りごとがございましたらお気軽にご相談くださいませ。詳細はこちら
本ブログがMarketoとSalesforce連携活用の手助けになれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございます。
iCONNECTではMAツール導入コンサルタントをしています。
休日は知らない街を散策するのが好きで、純喫茶や居酒屋、銭湯巡りなどをしています。
これから日々の業務で発見したお役立ち情報やiCONNECTのサービスについて発信していきたいと思います。